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アンニョンハセヨ。娘を日本と韓国の小学校に通わせた経験がある在韓約10年の星あまなつです。昨年書いた韓国と日本の小学校の違い:システムの比較と入学準備からの舞台裏 を最近よく読んで頂いているようなので続編を書こうと思います。前回は韓国と日本の小学校の違いを入学の準備からをまとめています。今回は韓国の小学校1-2年生の低学年を過ごし実際に小学校に通わせている親の目線から感じた違いについてです。
娘が日本で通っていた小学校は、校門から教室まで土足。各教室前に靴箱があり、上履きに履き替えて入るシステムでした。また教室内には昔ながらの黒板と大き目のモニター画面がありました。机や椅子は私は小学校に通っていた時代と同じでした。
現在通っている小学校は、校門をくぐってすぐに靴箱があり、そこで上履きに履き替え校内は土足厳禁となっています。教室内は、黒板ではなくホワイトボードになっており、ホワイトボードをスライドさせると大きなモニターが現れるようになっていました。さらに後ろの席の子が見えるように天井から吊り下げるタイプのモニターもありました。日本と違って机は白、椅子は黄緑とインテリアにもこだわった教室づくりになっていました。まだ2年しか通ってないですが、長期休みの度に教室や校舎の改修工事をしているイメージです。教室にある先生の席にもパソコンがあり、授業の進行にもパソコンを大いに使用し進められていました。
日本では集団登校でした。朝8時に集合し8時半までに登校するようになっていました。下校は2時半頃だったと思います。私の娘は校内の学童に通っていたので、18時に迎えに行っていました。日本は1コマ45分。
韓国は、家から学校が近いのもあり家を出るのが8時半です。登校は8時50分までにとなっています。1限目開始は9時です。休み時間は10分で2限目まで終わると外遊びも出来る20分休憩があります。下校時間は、4時間授業の日は1時前、5時間目までの日は2時前と日本より全体的に早いイメージです。登校時間が遅いのに…。ちなみに1コマ40分授業。
授業は、各クラスごとに担任の先生から時間割が配られて親も子供も把握し授業に沿って教科書や必要物品を用意して授業に臨む流れでした。色々授業が重なると持ち物が莫大になり1年生の子供にはハードな量になっていました。月曜日は特に準備物が多く、週末の宿題だったドリル類、給食セット、体操服、鍵盤ハーモニカ、水筒など。親子共々忘れ物がないか日曜の夜に何度も確認をする日々でした。
1年生の時は紙の時間割が配られました。ですが2年生になってからは、学校の連絡アプリで前日に明日の時間割が送られてくるというシステムでした。基本親が把握し、追加で準備物があるときだけ子供に時間割について話していました。なぜ時間割があまり重要ではないかというと日本とは違い教科書は宿題があるとき以外基本学校に置いておくものだからです。ですので、韓国の小学生は日本の小学生よりかなり身軽に登校します。基本持ち物が少ないので、親子共々準備が楽です。日本では下校までしっかり飲めるように約1ℓの容量の水筒を持たせていました。ですが韓国は浄水器が学校にあり350ml程度のボトルを持たせ足りなければ追加出来ます。
日本は学習が進んだり、学年が上がる度に国語も算数もノートのマス目が変わり指定のノートを購入する必要がありました。また、新学期前は指定のノートが売り切れ近所ですぐに購入できないこともありました。いざというときのためにまとめ買いしたけどいらなくなったりも…。一方、韓国のノート事情は…。実は、一度もまだ購入したことがありません。日本のように売り切れたら嫌だから早く指定のサイズ教えて欲しいと思っていましたが、学校側が用意してくれた書き込み式の教材使用のためにノートの購入が今のところ必要ありませんでした。3年生になり、学校から初めて連絡帳、英語、音楽のノート3種を準備するように連絡がありました。
日本では1年生だけ経験したのですが、学校で学んだことをしっかりとノートに書き止め、ドリルなどで家でも復習していました。ほぼ毎日音読、漢字、計算ドリルやカードなどの宿題がありました。宿題はちゃんと親がチェックをするような仕組みでした。宿題をする時間しっかりと子供と向かう時間になっていました。
他のママ友から韓国は塾で宿題が沢山出るので学校から宿題はないよと聞いていました。まさにその通りで1年生のときは宿題が全くありませんでした。ですが2年生になってから、担任の先生の方針からか書き取りの練習、算数の教科書を解く宿題が週に1,2回程度ありました。学校から宿題がある方が、子供が何を理解していて、どこで躓いているのかが知れて良かったように思います。
2年生までは国語、算数、生活のみ教科書がある。3年生からは教科が増え、社会、算数、科学、音楽、美術、体育、英語になる。
各学校によりシステムは異なると思いますが、娘の学校は給食当番が給食室から給食を教室に運んできて当番が配食し自分の席で食べ、食後各自が下膳し給食当番がまとめで給食室に下膳する。給食のメニューは季節や行事に合わせた食材が使用され食事で1年の流れを感じることが出来るのではないでしょうか。
教室では食べません。下の学年から順に給食室に行き、自分のスプーンとお箸、ご飯、汁などを給食室の方に入れてもらいます。娘の学校では1,2年生は11時半頃、3,4年生は1時過ぎ頃、5,6年生は12時半頃が昼食の時間です。メニューの違いとしては日本ではなかったデザート類があります。子供の好みを考えたメニューでマカロンやタイ焼き、韓国らしいトッポギなどです。そして牛乳も普通の牛乳ではなく、チョコ、いちご、バナナとデザート感覚です。韓国も日本と同様に行事に合わせたメニューが出たりします。
<給食についての説明>※韓国らしいメニューを抜粋
①上から順に、カクトゥギ、スンデ、トッポギ、チャーハン、おでん、イチゴ牛乳
②左下キムチ、じゃこ炒め、ピザ、にんじんとみかんのジュース、素麺、大根のスープ
③右下沢庵とキムチ、揚げ手羽先、シャインマスカット、ジャージャー麵、ご飯、乳性飲料
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両親が働いている場合、低学年だと学童に通わせ両親が居ない時間を過ごしてもらっていました。
日本と同じように校内や地域に学童があります。また独特なものとして、学校の授業終了後放課後授業といって申込制の校内で出来る習い事が出来るシステムがあります。校内なので送り迎え不要。しかも、授業の種類が多種多様で、勉強系の数学、英語。美術や工芸。ダンスに音楽と色んな内容があります。1コマ50~80分程度で週1回から3回。一つの授業の月謝が安く月額1000~2000円程度で習うことが出来ます。低学年は早く下校するので、親御さんたちはこの放課後授業を活用して塾までの時間をつないでいます。夏休みや冬休みの長期休暇中も時間を変更して実施されます。(娘の学校は春休みがない2学期制です。)
事前にアンケートがあり6年間の在学中に必ず1回はPTAに参加するシステムでした。PTAの活動も様々な種類があり、自分でも参加できそうなものにチェックを入れましたが1年間の在学中に活動することはありませんでした。
学校運営委員という名で在学中生徒の保護者数名、教員、地域の方という構成で組織を作ります。保護者の方たちは学校教育にとても関心を持っており、立候補者の中から選挙のように投票で決まります。娘が通っている学校の保護者の方たちはとても積極的なので、しないといけなかったらどうしようとか考えなくていいので嬉しいです。他に図書室の管理や交通安全係などがありアプリで連絡が来てアンケートを取る形でするかしないかを回答します。
学校の設備、授業時間、給食、学童、PTA活動などの日韓の違いをまとめました。韓国の小学校は全体的に設備に連絡方法等デジタル化が進んでいる印象です。1,2年を韓国の小学校で過ごし親として思ったことは、日本より事前準備が楽だということです。学校支給が多く、学年が上がる度にノートの買い替えなどがないのがとても楽です。日本の学童もとても良かったですが、韓国では塾に行かずに校内で習い事が出来ることも魅力的です。また、気づいたことがあれば追記していきたいと思います。
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