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咸安(ハマン)の伝統祭り~落火ノリ~在韓者の体験談
アンニョンハセヨ。在韓約10年、旅行好き、祭り好き、写真好きの星あまなつです。前回は私が実際に行ってお勧めしたいと思った韓国の伝統祭りを3つご紹介しました。今回は、その中でも咸安(ハマン)の伝統祭りである落火ノリについてさらに詳しくご紹介したいと思います。この伝統祭り(花火)韓国のSNSユーザーの間でかなりの話題になり、2023年は大混乱が起きたお祭りです。
咸安(ハマン)ってどこ?
咸安郡は、大韓民国慶尚南道の中部にある郡です。面積416.6㎢、人口59,625人(2024年4月基準)人口密度143.12人/㎢(長野県と同じくらい)です。咸安郡の槐巷村(クェハン村)
交通手段
- ソウル方面からの場合車で約5時間
- KTXソウル駅⇒ハマン駅約4時間20分
- 釜山方面から車で約1時間20分
- 釜山方面から列車利用約2時間‐3時間(乗り換えあり)
- 釜山方面からバス利用約3時間‐3時間半(乗り換えあり)
※私たちは釜山近郊に住んでいるので車で現地に行きました。
咸安(ハマン)落火ノリとは?
概要
無尽亭を中心に池の上に吊るされた長い紐が四方八方に張り巡らされる。その池に張り巡らされた紐に炭粉を入れて作った落火棒を何千本も吊り下げ火を点けることで火花が舞い散る。火花が舞い落ちる様子が水面に反射しとても幻想的な風景を見ることが出来る。
歴史
はっきりとした由来は不明だがおおよそ17世紀中頃から行われていると推定されている。この時代の郡長だった人により開始された。
開催時期
安泰と豊年を祈願して毎年釈迦誕生日(旧暦4月8日)前後に行われる。
開始時間
- 点火は夜7時から
- 一つの落火棒に火を点けて2時間ほどかけて燃え尽きる
見どころ
全ての落火棒に点火し終わり、燃え行く過程で風が吹くことにより火花が一斉に舞い落ちる様子。また、その舞い落ちる様子が水面に反射することで美しさが増す。
落火棒について
材料
- 炭粉:槐巷村(クェハン村)のブナ科に属するクヌギなどを石窯で炭にして、更に粉にする。すべて村の住民たちの手作業で行われている。
- 韓紙
- 木綿の布:芯の役割
作り方
- 2人1組になり向かい合って座る。
- 細長い韓紙の上に線を描くように炭粉を載せる。
- その上に芯の役割をする木綿の布を置き、木綿の布と炭粉がこぼれない様に韓紙を巻いていく。
- 同じものを2本用意し2人で左方向にクルクル巻いていく。縄のように。
- 先端は別のひもで固定する。
※落火ノリ保存会では体験として落火棒を作ることが出来る(要予約)
咸安(ハマン)落火ノリを見るためには
申込制
元々申し込み制で行っていたが、2023年に自由観覧となり、その情報を聞きつけた大勢の観光客が押し寄せ大混乱が起きました。道路は渋滞、駐車場、シャトルバスは麻痺状態、花火会場の無尽亭は押し合いへし合いで危険でした。多くのニュースでも取り上げられました。そのような大混乱を経て2024年は事前申し込み制になりました。私達もインターネットで申し込み何とか観覧権を得ました。
当日の様子
午後3時から入場開始。駐車場からシャトルバスに乗り午後3時20分シャトルバス乗り場2(地図参照)近くに到着。
場所取り大事
リストバンドとみせて入場すると場所は決まってないのでなるべくどこかしく一番前の席を取るのがポイントです。※Googleレンズで翻訳した翻訳内容にご了承下さい。そして、3時から点火の7時まで結構長い間座っておかなければいけませんでした。事前にレジャーシートや椅子は禁止だと告知されていたので、一人用の折り畳みクッションを持参して行きました。
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無尽亭周囲の見取り図
私たちは上記画像の無尽カフェの横の道を通り★のマークのところを陣取りました。陣取ったときは階段横で私たちが一番前でした。ですが、前方が通路になっており関係者が行ったり来たりし写真を撮るときに少し遮られることがありました。ですが★の位置の辺りに階段がありその先頭を陣取れるとかなりいい写真が撮れると思います。あとは上記地図上無尽亭の右側の緑が茂っている辺りが階段状になっているので見やすそうです。
場所取り問題
2024年度は申し込み制の観覧でしたが場所が決まっていないので早い者勝ちです。秩序を守って入場順に前から席を取っていく中、だいぶ後から来られた方が視界を遮って座ったりもしました。これに関しては他の観客からも大ブーイングで警察やイベント関係者が来る騒動になっていました。トイレや何か買い出しに行くとき、ちゃんと席取りをして場所を離れるようにしないと別の人が座っていることがあるかもしれないので気を付けて下さい。一人の場合は隣の人に一言声をかけるといいかもしれません。
トイレ事情
トイレは簡易トイレが設置されていました。利用した時間帯が早かったからか比較的綺麗でした。
食事事情
フードトラックが数台あり、ヤンニョムチキンやたこ焼きなどの軽食を食べることが出来ます。動いたりするのが面倒な方は事前に買い出しをしておくといいかもしれません。
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咸安(ハマン)落火ノリ、今後の見通し
多くの方たちがこの落火ノリに興味を持ち人気が出ました。今後は観光資源として、旅行商品の一部としてツアーに組み込まれる予定です。
韓国観光公社より特別イベントのお知らせ
2024年9月2日付でメールが来ていました。なんと、咸安(ハマン)落火ノリに日本人観光客が600名参加できる予定だそうです。詳しくは下記を参考にして下さい。
最後に
決まった日に、決まった人数の人たちだけが見れる特別感のある咸安(ハマン)落火ノリでしたが、今後は、ツアーの一部として組み込まれ咸安(ハマン)への観光が活発になることが予想されます。私は2度ほど訪れましたがとてものどかな場所で、無尽亭に向かう道も田園風景に癒されました。もし機会があれば、落火ノリだけでなく咸安(ハマン)の観光地を楽しんでみて下さい。