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韓国ドラマ・映画で体感!戒厳令の真実と韓国現代史を深掘り
韓国で戒厳令が発令(2024年12月3日23時発令され翌日4日4時30分解除)されたというニュースが世界を駆け巡り、韓国の歴史に再び注目が集まっています。特に、民主化運動や社会変革を背景にした韓国ドラマ・映画は、歴史的事実に基づいて作られているものも多く、韓国という国の政治がどう流れ、民衆がその時どう思いどう行動したかが描かれています。今回は、そんな韓国ドラマや映画を通して、戒厳令の背景や韓国現代史を深く掘り下げていきましょう。
戒厳令とは何か?
戒厳令とは、国家が非常事態や社会不安などの際に、通常の法秩序を一時的に停止し、軍隊が行政権力を行使する特別な状態のことです。つまり、軍が警察権や司法権を掌握し、国民の自由や権利が制限される状態になります。
戒厳令が敷かれる主な理由
- 治安維持: 暴動やテロなどの治安が著しく悪化し、通常の警察力では対応できない場合。
- 社会不安の鎮圧: 大規模なデモやストライキなど、社会が不安定な状態になり、国家秩序が脅かされる場合。
- 非常事態への対応: 自然災害、戦争など国家が非常事態に陥った場合。
戒厳令の歴史的背景
戒厳令は古代ローマ時代から存在しており、中世ヨーロッパや近代の各国でも採用されてきました。特に、戦争や革命など社会が大きく変動する時期に頻繁に実施されてきました。
韓国における戒厳令の事例
韓国では、現代史において度々戒厳令が敷かれてきました。特に、朴正熙政権下では、民主化運動を弾圧するために戒厳令が利用されることが多く、国民の自由が大きく制限されました。
- 1961年5・16軍事クーデター: 朴正熙が軍事クーデターを起こし、戒厳令を布告。
- 1972年10月維新: 朴正熙が憲法を改正し、独裁体制を強化。戒厳令を長期化させました
- 1979年10・26事件: 朴正熙が暗殺された後も、しばらく戒厳令が継続。
これらの歴史的背景から、韓国における戒厳令は、民主主義の抑圧や人権侵害と深く結びついているという側面があります。
注意: 戒厳令は、国や時代によってその定義や運用が異なる場合があります。また、歴史的な出来事については、様々な解釈が存在します。韓国の今後の動向に注視する必要があります。
韓国の歴史的事件が含まれるドラマや映画
1.映画『ソウルの春』
1979年の韓国を舞台に独裁者が暗殺された後、民主化を期待する国民の声が高まる中、新たな独裁者を目指した男とそれを阻止しようとした男の激しい対立を描いた作品です。韓国民主主義の存亡をかけた戦いをスリリングな展開と迫力の映像で描き出し、韓国で大きな話題となりました。実話を基にした物語で、歴史的な背景も深く掘り下げられています。
キャスト: ファン・ジョンミン、チョン・ウソンなど
現在、12/3の非常戒厳令により、このソウルの春の人気が再燃しています。また、この映画をモチーフにしたパロディなども作られています。
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2.映画『1987、ある闘いの真実』
1987年は、1987年の韓国民主化運動を題材にした映画です。ソウルの大学生の拷問死事件が発端となり隠蔽しようとする政府と真実を暴き民主化を求める人々の闘いを描いた作品です。検察、ジャーナリスト、市民らが力を合わせ、政府の不正を暴き出し民主化運動へと発展していく様子が描かれています。この映画は、韓国の歴史において重要な転換期となった民主化運動をスリリングな展開と感動的なストーリーで描き出し韓国社会に大きな衝撃を与えました。
1987,ある闘いの真実を見れるのは↓
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3.映画『タクシー運転手~約束は海を越えて~』
1980年の韓国ソウルのあるタクシー運転手は、高額の報酬に惹かれドイツ人記者を光州へと送り届けます。しかし、光州では民主化運動が鎮圧され、悲惨な状況が繰り広げられていました。タクシー運転手は、最初は無関心だったものの次第に光州の惨状に心を揺さぶられ、自らも事件に関わっていくことになります。この映画は、光州民主化運動という韓国現代史の暗い章を、実在したタクシー運転手とドイツ人記者の視線や心情を描き出した感動作です。
タクシー運転手~約束は海を越えて~を見れるのは↓
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4.ドラマ『5月の青春』
1980年の光州民主化運動を背景に運命的に出会った男女の切ないラブストーリーを描いたドラマです。医大生のヒテは、光州で出会ったミョンヒに惹かれていきますが、民主化運動の渦中に巻き込まれ、二人の運命は大きく変わっていきます。時代の激動の中で、愛と友情、そして生きることの意味を問いかける感動的な物語です。
5月の青春を見れるのは↓
5.映画『弁護人』
弁護人は、1980年代の韓国を舞台に、世俗的な弁護士が、冤罪事件に巻き込まれた若者のために立ち上がる姿を描いたヒューマンドラマです。権力と闘いながら、人権を守るために奮闘する主人公の姿は、韓国社会に大きな感動を与えました。実話を基にした物語で、民主化運動の時代背景も描かれており、歴史的な側面からも注目を集める作品です。
この弁護人は盧武鉉元大統領の弁護士時代をモチーフにした映画です。
弁護人を見れるのは↓
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最後に
韓国民主化運動を題材とした映画やドラマは、戒厳令下の光州民主化運動など、韓国の歴史における重要な出来事を浮き彫りにします。これらの作品は、現代の韓国における大統領弾劾を求める大規模集会やデモなど、民主主義を求める国民の熱意の源泉となっていると言えるでしょう。
個人的な意見
私は1980年代生まれで、自分が生まれて間もない頃、韓国では国家による残虐な行為が行われていた事実を知ると胸が痛みます。現在、日本に訪れる韓国人旅行者が増え反日感情が低下していると感じる一方で、これらの映画やドラマ、そして今回の戒厳令発令を通じて改めて考えると、日本では「過去」として扱われている出来事が、韓国では「現在進行形の歴史」であることを実感します。
国民による政治に対する集会やデモが活発に行われている韓国では、こうした歴史的背景が反日感情を含む民衆の感情にも影響を与え続けているのではないかと感じます。私たちが隣国として韓国の歴史をより深く知り理解することは、未来に向けた新しい関係性を築く第一歩となるのではないでしょうか。